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【京都・美山】白銀に包まれる冬の京都を訪ねて。雪景色のかやぶきの里と車内で温かなお茶を愉しむデイ車中泊旅

【京都・美山】白銀に包まれる冬の京都を訪ねて。雪景色のかやぶきの里と車内で温かなお茶を愉しむデイ車中泊旅

旅ルート

公開日:2026.02.08

更新日:2026.02.08

凛とした冷気に包まれる、冬の京都。

寒さが厳しくも観光客で賑わう京都市内の都市部の喧騒を離れ、北へと車を走らせると、景色は少しずつ色彩を失い、水墨画のようなモノトーンの世界へと姿を変えていく。

今回の目的地は、日本の原風景が今も息づく美山かやぶきの里

積雪のタイミングを見計らい、雪深い山道を抜けて辿り着いた静かな里と、凍えた身体を包み込んでくれた車内での温かなティータイム。

クルマを移動する部屋と捉えるからこそ愉しめる、日帰り車中泊とも言えるような、そんな冬のデイ車中泊旅をお届けします。

冬の京都・国道162号を北上 | 周山街道の峠を越え、銀世界へ

京都市内から日本海側へと抜ける国道162号、通称・周山街道。 ライダーやドライバーに愛されるこの道も、冬になればその表情をがらりと変える。

高雄を過ぎて山間部へ足を踏み入れると、それまでの街の喧騒はどこへやら、景色は一気に落ち着いたものへ。

国道162号線を車で走行している様子

このルートの主役は、天を突くようにそびえる北山杉

雪を薄く纏った深い緑の枝葉が、幾重にも重なり合いながら整然と並ぶ姿は、冬の京都ならではの凛とした佇まいを感じさせてくれる。

九十九折の峠道を一つ、また一つと越えるたびに雪の深さも増していきます。

フロントガラスを叩く小さな雪はいつしか大きな雪へと変わり、アスファルトが見えていた路面も次第に白く塗り潰されていく。

トンネルを抜けるたびに、まるで異なる世界への境界線を越えていくような、あの少しの緊張感と高揚感。

シャーベット状の雪をタイヤが噛む小さな音を聞きながら、「ここから先は、本格的な冬の領域だ」と、気を引き締めてハンドルを握り直す。

目的地である美山へと続く、この景色変わりゆく道中そのものが、冬のクルマ旅の楽しみの一つ。

雪の国道162号線を車で走行している様子

周山街道の止まり木「カモノセキャビン」 | 薪ストーブの温もりに誘われて

162号線を進むと山の道中、雪の中にポツリと現れるログハウス。

そこが、今回の旅の立ち寄りスポットとして決めていたカモノセキャビン

カモノセキャビンの看板と建物

周山街道を走るドライバーやライダーにとっての聖地とも言えるような場所。

重厚な木の扉を開けた瞬間、外の寒さを忘れてしまうほどの暖かさと、鼻腔をくすぐる薪の香りに包まれます。

フロアの主役は、店内の中央で火を灯す大きな薪ストーブ

暖かなストーブの熱を感じながら、冷え切った身体を椅子の背もたれに預ける瞬間は、冬のドライブにおける最高の贅沢。

カモノセキャビンの店内にある薪ストーブ

ここで選んだのは、ランチメニューのカレーコーヒー

日本人なら誰でも安心できる味のカレーを口にすると、強張っていた肩の力が抜けていくのがわかります。

窓の外は時折強く吹き付ける雪が、景色を白く塗り替えていく。

けれど、この丸太に囲まれた空間には、外の厳しさを忘れさせる穏やかで満ち足りた時間が流れている。

少し緊張が続いた雪のドライブに、また雪の峠へ向かう勇気をチャージしてくれる場所。

カモノセキャビンは、そんな温かなログハウスの止まり木でした。

カモノセキャビンのカレー

雪道を丁寧に噛み締める、アトレー4WDの安心感

カモノセキャビンの温もりを背に店を出ると、外の雪はいっそうその密度を増している。

ここから先、美山へと向かう道は本格的なスノーコンディション。

今回の旅の相棒である4WDのダイハツ・アトレーの真価が問われる場面です。

雪の中のアトレー

路面は完全に白く覆われ、場所によってはシャーベット状の雪の下に凍結が隠れているような状況。

しかし、4WDに切り替えて走り出すと、四輪がしっかりと路面を捉え、地面を蹴り出す確かな手応えがステアリングを通して伝わってきます。

そして軽商用車をベースとしたアトレーは、その構造ゆえに視界が非常に高く、広く設計されています。

雪道では路面の微妙な凹凸や轍を早く察知して走るラインを考えることが重要ですが、圧倒的な視界の広さが、運転中の心理的な余裕に直結しているのを肌で感じました。

雪が深く積もった国道162号線の様子

もちろん、4WDだからといって過信は禁物。大切なのは「飛ばさず、丁寧に」という意識。

オーバースピードでカーブに侵入すると、ザザザッと少し滑ったことを感じ取れる。

急ブレーキや急ハンドルを避け、路面状況を丁寧に噛み締めるように低速で進む。そうした控えめな運転だと、アトレーは従順に応えてくれます。

このクルマなら、焦らなくてもちゃんと目的地まで連れて行ってくれる。

そんな絶対的な信頼感があるからこそ、厳しい冬の峠道も、移ろいゆく銀世界の美しさを楽しむ余裕さえ生まれる。

スペックとしての性能以上に、アトレーがくれる心の安定感こそが、冬のクルマ旅における最大の贅沢なのかもしれません。

冬の美山かやぶきの里 | 銀世界に浮かぶ日本の原風景を歩く

峠を越え、視界が開けた先に現れたのは、まるで昔話の世界へと迷い込んだかのような景色。

雪を深く被った茅葺き屋根が軒を連ねる、美山かやぶきの里です。

雪の積もった美山かやぶきの里

かやぶきの里駐車場に車を停めて向かうと、そこには圧倒的な白銀の景色が広がっていました。

海外からの観光客も多く来ており、本来ならもっと騒がしいはずなのに、降り積もる雪が周囲の音を吸収している、なんとも不思議な空間。

凛と張り詰めた冬の空気が、散策する身体を心地よく引き締めてくれます。

村内をゆっくりと歩くと、白一色のモノトーンな世界の中に、豊かな色彩が目に飛び込んできます。

雪の中にポツリと佇む赤い丸ポストや、かやぶきの家の薄茶色の壁。

それら一つひとつの色彩が、雪の白さに引き立てられ、どこを切り取っても絵画のような美しさを放っている。

雪の季節にしか出会えないその景色が今、目の前に広がっている。

雪の積もった美山かやぶきの里の様子

道の駅 美山ふれあい | 雪景色を見ながらお茶を愉しむプチデイ車中泊

かやぶきの里を後にし、冷えた身体を休めるために立ち寄ったのは道の駅 美山ふれあい広場

ここは美山牛乳の本拠地としても知られ、京都の山のドライブの途中で安心して休める、ドライバー憩いの場所。

雪の道の駅美山ふれあい広場

外は依然として氷点下に近い気温。

でも、ドアを閉めた瞬間に風の音が消えて、車内は静かでプライベートなシェルターへと変わります。

今回の旅の締めくくりは、この車内で愉しむデイ車中泊的なティータイム。

アトレーのフラットで広い後部荷室に腰を下ろし、電気ケトルでお湯を沸かす。

お気に入りの茶葉を淹れると、車内にはふんわりと優しい香りが広がり、窓ガラスは内側からうっすらと白く曇り始める。

口元に広がるお茶の温かさを感じながら、車内の窓からパラパラと降り続ける、外の雪景色を眺める。

車内でお茶の時間を楽しむ様子

移動する自分の部屋があるからこそ味わえる、究極に贅沢で、誰にも邪魔されない休息の時間。

ただお茶を飲んで、温まる。

そんな何気ないひとときが、雪道を走り抜いてきた充実感と相まって、何物にも代えがたい心の豊かさを与えてくれました。

まとめ | 冬だからこそ、クルマという選択肢

冬のドライブは、他の季節に比べて少しだけ準備と勇気が要るもの。

しかし、今回のアトレーでの旅が教えてくれたのは、厳しい寒さがあるからこそ、出会える温もりがあるということ。

ログハウスの薪ストーブの火、温かいカレーとコーヒー、真っ白に染まった日本の原風景、そして雪景色を眺めながら車内で淹れる一杯のお茶。

それら一つひとつの「暖」が、冷え切った身体だけでなく心まで解きほぐしてくれる。その心地よさは、冬のクルマ旅でしか味わえない特別なご馳走です。

観光地を足早に巡るだけでなく、旅行のためにたくさんの時間を確保することもない。カジュアルな道具を積み込み、1日だけ、自分だけの快適な空間ごと移動する。

そんな「デイ車中泊」というスタイルなら、どんなに外が寒くても、そこは世界で一番自由で温かな特等席になります。

静寂に包まれた雪の美山。 皆さんもぜひ共に駆け抜ける、頼れるパートナーに温かな飲み物を積み込んで、冬にしか出会えない白銀の世界へ漕ぎ出してみてはいかがでしょうか。

今回の旅のインフォメーション

項目

詳細

ルート

京都市内 → 国道162号 → カモノセキャビン(ランチ) → 美山かやぶきの里 → 道の駅 美山ふれあい広場

使用車両

ダイハツ アトレーRS(4WD)

ランチ

カモノセキャビン(薪ストーブのあるログハウス)

メモ

冬の美山は路面凍結・積雪が常態化します。必ず冬用タイヤを装着し、余裕を持った運転を。

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